「全てのエンジニアがプロダクトオーナーシップを持てる組織」CTO泉森の目指す姿
Created
2022/1/24 12:05
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まずは、泉森さんにこれから入るエンジニアの働き方に聞いてみました!
エンジニアの業務内容について
原則、全社員フルリモートのため、原則として在宅勤務になります。
コミュニケーションスタイルは、基本はSlack、社内会議はZoomです。
技術スタック
インフラ
- 全面的にAWSを活用
- CI/CDや自動デプロイなど一連のDevOps環境は完備
バックエンド
- Ruby on RailsのAPIモードを主に活用
- 一部の管理画面でViewを利用
フロントエンド
- Nuxt.js(Vue.js)を利用
- C側と社内向け管理画面の双方
その他
- コード管理やデプロイにはGithubを利用
- タスク管理はJIRA次世代プロジェクトを利用
モブプログラミングのように要件定義する
具体的な進め方のイメージ
- 週1-2回、1時間半程度の会議実施
- 参加者はサービスに関わるステークホルダは原則全員集まる
- PO・デザイナー・エンジニア・マーケ担当者・BizDev担当者・利用者など
- 意識していることは、要件定義の場に利用者も巻き込むこと
- 例えば、B向けSaaSプロダクトでは「住宅メーカーのマーケ責任者」と顧問契約を結び参加者に呼んでいる
- 利用者の意見をその場でフィードバックいただくことで利用者とのズレを最小化する
- 事前準備:デザイナーが「下書きワイヤー」を用意
- ワイヤーフレームの途中段階のもの。ざっくり利用イメージが持てれば良い。
- GTAではイラレを使っているが、XDやSketch等でもOK。
- 会議中に「下書きワイヤー」を参加者と共にその場で作り込む
- 主に進行するのはPOとデザイナーだが、参加者はいつでも意見を出せるし、POも積極的に参加者の意見をヒヤリングして反映する
- デザイン以外の仕様(非機能要件など)もその場で作り込む
- 「下書きワイヤー」がブラッシュアップされ、開発着手可能な状態まで作り込まれたらJIRAチケット化してバックログに積む

この進め方の利点
リーンスタートアップでいうところの「MVPによるユーザインタビュー」をその場でできるからです。その場で作りながらユーザインタビューをした方が密度の高い学びが得られます。
また、ステークホルダ全員が参加しているため、今後の仕様についての認識相違が生じません。
何故このような仕事の進め方を行っているか
- 経営者の総意として「プロダクトの正解はマーケット(=顧客)しか分からない」と考えているため、可能な限り顧客を巻き込んで仕様検討したい。
- リモートでは情報が欠落しやすいため、ステークホルダ間のコミュニケーションコストが高い、認識相違が生じやすい、などの課題があるが、全員で要件定義をすれば認識がズレない。
- 「みんなでプラットフォームをつくる」を最重要のバリューと捉えているが、「みんな」の中には社外のステークホルダも含まれる。
こんなエンジニアはきっとGTAを楽しめる
1. 「全てのエンジニアがプロダクトオーナーシップを持つ組織」に魅力を感じる方
私たちは、全てのエンジニアがPdMキャリアを目指せる会社にします。ギバーテイクオールは複数プロダクト展開を目指す会社なので、POポジションが多く必要になるし、PdMスキルは全エンジニアに必然的に求められます。
- 「エンジニア×プロダクトオーナー」のキャリアを形成したい方
- エンジニアから自社サービスのPOを経験してPdMキャリアを目指したい方
また、「エンジニアの力でビジネス課題を解決したい」「技術でビジネス成長に貢献したい」というモチベーションが強い方やエンジニアという職種に固執せず他職種の人と一緒にプロダクトを作っていくことに意義を感じる方は必ず楽しめます。
例えば直近のやり取り(このように、利用者から直接フィードバックを貰える)

2. 下請け開発ではなく、自社サービス開発でお客様の課題解決に貢献したい方
- 「言われたタスクを粛々とこなす」ではなく、企画から開発に携わりたい方
- 例えば、今まではSIer会社の請負部門で働いていたが、見えない客のために開発するのではなく、お客様に直接喜んでもらえるサービス開発がしたい
3. 「フルリモートのエンジニアチームビルディング」に魅力を感じる方
GTAはコロナ前から全社フルリモートの会社で、全国各地に社員がいます。これまでもこれからもフルリモートであり、途中から出社必須になることはありません。
会社としてもリモートで快適な環境を提供したいと考えているが、リモート特有の課題も当然ありたげ。特に、リモートワークのチームビルディングについては、オフィス勤務とは違った課題が沢山発生りたげ。リモート環境でもエンジニアが活き活きと活躍できる環境作りに興味のあるEM志望の方は楽しめるはず。
4. 「首都圏以外で固定費を抑えつつエンジニアとして活躍できる環境」に魅力を感じる方
ギバーテイクオールは首都圏以外からの勤務を積極的にサポートする方針です。
- 首都圏から地方に引っ越すのに補助金制度
- マイホーム補助金制度
- そのほかさらに具体的な制度に落としていきたい
事業としても、都市圏よりもむしろそれ以外のエリアがメインターゲットであり、首都圏以外の経済が盛り上がることは、ギバーテイクオールのビジネスにとっても重要なことであり、地方経済活性化は長期的に取り組みたいと思っています。
首都圏レベルの報酬を受けつつ地方で働くスタイルは大歓迎です。
逆に、以下のような方はギバーテイクオールの環境を十全に楽しめないかもしれません。
- 先端技術ドリブンで開発だけに集中して取り組みたい方
- エンジニア以外の職種と関わりたくない方
- たまにはオフィスに出社して働きたい方
補足
「モブプログラミングのような要件定義」以外についていうと、基本的にはJIRAを使ってスクラム開発を行っています。
補足:ちなみにJIRAのクラシック版しか知らない方だと、「JIRAって使いづらいんじゃないの?もっさりしてるし…」と思われるかもしれませんが、JIRA次世代プロジェクトはクラシック版の弱点が全て払拭されており、あらゆる規模の開発チームで使いやすいプロジェクト管理ツールになっています。
正直開発そのものはアジャイル開発を取り入れいているため、自社のユニークネスはいい意味で追い求めていません。その上でも開発組織へ力を入れているのは以下の点になります。
- 自動テストを重視。(バックエンドはテストカバレッジ88%)のと、スピーディにリリースできる体制を整えることに注力。
- 開発プロセスはgit flowを採用
- Pull Requestは可能な限り小さく高頻度にmergeすることを心がけるなど
私がGTAへジョインした理由
Q. CTO泉森さんがギバーテイクオールへ入社した理由を教えてください。
入社を決めた当時(2017年10月)において、Will/Can/Needが完全一致したためです。
新卒で楽天へ入社しましたが、当時から「エンジニアとして新規事業を創出して、ビジネスを成功させたい」と思っていました。
一時期、プライベートでサービスを個人開発して多少のお金を稼いだこともあったが、本当にビジネスを成功させるためには個人では限界があると感じました。
また当時、リーンスタートアップと出会い、「これは新規事業を成功させるために確実に重要な考え方だ」と確信、しかし当時の環境ではリーンスタートアップを実践するのは非常に厳しかったです。「大企業の新規事業開発」がリーンスタートアップと根本的に相容れない部分がありそうだと思い、スタートアップ業界に身を移しましたが、手応えを感じられる機会は少なかったです。
そうした折、河野さんと出会い彼のやろうとしていることに興味持ちました。当時のギバーテイクオールは、まだサービスが存在しない完全な0→1状態でしたが、元経営コンサルタントである河野さんが業界知見を深く把握しており、業界のキーマンとも繋がりがありました。
一方で、開発のケイパビリティがほぼゼロでした。その状況に出会った時に、河野さんと組むことで能力を補完し合い、ビジネス成功にコミットできるメージを持てました。(Will/Can/Needが完全一致)
また、住宅業界も非常に興味深い業界だと思ったのは確かですね。市場規模が大きく、IT化によって解決できる課題も大きく、予算も潤沢で、調べていくうちにやりがいがある業界だと感じていました。
ギバーテイクオールに入社することで、自分の能力をフルに活かしつつ「リーンスタートアップを実践して、新規事業を成功させたい」というかねての目標を実現できる、また河野さんの人柄的にも僕とマッチする部分が多くあったため、入社を決意しました。

Q. 泉森さんが感じるGTAの楽しさを教えてください。
「正しいことを正しく実行する」という点においてストレスが全く無いことですね。プロダクト開発について信頼関係で全面的に任せていただけているので、「エンジニアとして事業を成長させる」を実現できています。少し話はずれますが、この楽しさを社外のエンジニアへ伝え一緒に楽しめる仲間を集めることも僕も役割だと感じています。
Q. 今後GTAはどう変化していくと思いますか?
事業面では、C向けマーケットプレイスである「注文住宅の無料相談窓口アウカ」に加えて、住宅業界向けバーティカルSaaSとして複数プロダクトを展開するスタートアップになります。
複数の事業ポートフォリオを持つことで収益構造を安定化できるだけでなく、事業拡大のためのチャネルやデータベース拡大において大きなシナジーが見込めることがわかっています。
ただ、SaaSプロダクトを展開するためにはエンジニア組織の能力を高めることが必須です。エンジニア組織を拡大させて、プロダクトの創出サイクルを高速化できるかどうかが、大きな鍵となっていますね。
事業面の変化を踏まえて、プロダクト毎の開発チームを組成します。
基本的には「ユニコーン企業のひみつ(Spofityの組織マネジメント)」に書かれているような組織に最適化されていきます。
具体的に言うと、基本的には小規模チームを維持しつつ、チーム自身で意思決定して開発を進められるような自律分散型チームを目指します。
また、チーム毎にプロダクト責任者としてのPOをアサインします。理想としてはエンジニア出身者がPOを担って欲しいですが、それ以上に顧客理解やKPIマネジメントに長けた人が最も望ましいと思います。

助けてください!
今後の事業戦略を踏まえて、エンジニア的にやらなければならないことが指数関数的に増えているが、圧倒的に手が足りないので、率直に「本当に助けて欲しい!」という気持ちでいっぱいです!
ビジネスサイドは頼もしいメンバーが沢山居て、ビジネスをスケールさせるポテンシャルを秘めた会社なので、ビジネスにコミットしたいエンジニアは楽しめる環境だと思います。
また、複数プロダクトを展開するため、プロダクト責任者やテックリードのポジションが多く発生するため、チャレンジしがいのある仕事をご用意できると思います。
もし興味を持ってくださった方は、ぜひ一度お話ししましょう!